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開かずの金庫

ご家庭内に眠ったまま開けることができなくなっている「開かずの金庫」が眠っていることがあります。
大抵金庫の持ち主が亡くなってしまい暗証番号がわからなくなっていたり、鍵を紛失してしまって開けられなくなっている2通りのケースが考えられます。

お盆や年末年始など親戚が集まる時期にそのような開かずの金庫の存在を思い出して鍵屋に依頼が来るというようなことが多いようです。

持ち主がなくなっている場合の金庫の解錠の際には親族や身内の方が数名立会いしている元で金庫を開けることになります。
このような金庫の鍵開けのとき、身内の人たちは金庫の中身を知らないというようなことが多いです。
金庫を開けてみると中に何も入っていなかったというようなこともありますし、書類や現金、有価証券などが出てくることもあります。
思い出の品やもう何の価値もないもの、古い紙幣などが出てくることもあります。

使われなくなってしばらく経っているものはそのように金庫の中身が不明になっています。
それに対して日常的に使われていた金庫は持ち主がなくなっていても中の物がなにかわかっていることが多いです。

お盆の時期に金庫の鍵開け依頼が増えるのは亡くなった人のことを思い出して思い出話に花が咲くからなのかもしれませんね。
金庫の中から懐かしいものが出てくるかもしれません。

TSAロック

スーツケースの解錠や鍵の作製を頼まれることがよくあります。
その中でたまにTSAロック付きのスーツケースを持ってこられるお客さんもいます。
TSAロックとはなにか。海外への旅行をあまりしない人は知らないかもしれません。
これはアメリカ合衆国に入国する際に空港での持ち物検査の時に役に立つ鍵です。
持ち物検査の時にテロの対策のためにアメリカではすべての持ち物を鍵をあけてでもチェックします。
TSAロック付きのスーツケースなら鍵がかかっていても専用の道具をつかって適切に開けてもらうことができます。また、返却の際にもきちんと鍵をかけて返ってくるので安心して預けることができます。

また、TSAロックの特徴として購入した時に鍵はついてきません。
鍵穴があるのでそのための鍵がついてくると思ってしまうかもしれませんが、この鍵穴は空港検査官や税関職員が使うための鍵です。

鍵を開けたり閉めたりする場合には設定した番号でダイヤルを回して使うことになります。

このダイヤル番号が設定した番号で開けられなくなってしまうなどのトラブルが起こることがあります。鍵屋に依頼すれば鍵を壊したりスーツケースを傷つけたりすることなく開けてもらうことが可能です。

サムターンとは玄関の鍵などを内側から閉めるためのツマミのことですが、このサムターンは空き巣に狙われやすいので防犯対策ができるサムターンを取り付けることを鍵屋ではおすすめしています。

おすすめの防犯サムターンはゴールのMXシリーズです。
賃貸物件で補助錠を取り付けられないドアには特におすすめの鍵です。
この防犯サムターンは室内側のボタンを押しながら出ないと鍵を開けたり閉めたりできないようになっています。
外から空き巣が工具などをつかってサムターンを回そうと思っても回すことができないものです。

また、畜光剤入りなので夜中電気がついていなくても光ってわかりやすいです。暗い玄関でもお年寄りや小さな子供でもわかりやすいサムターンです。
サムターンの向きによって施錠しているか開いているかも確認しやすいので鍵をかけたつもりでうっかり忘れてた!といったことも防止することができます。

サムターン回しが心配な人や防犯性をもう少し高めたいな~と思っている人にはおすすめの防犯サムターンです。

また、サムターンがゴール製だからといってシリンダーもそれに合わせなくてはいけないというわけでもありません。
ゴールの純正キー以外でも防犯性能の高いロイヤルガーディアンやカバスターネオなどの高性能の鍵を取り付けることも可能です。

鍵が折れた

鍵が折れてしまって家の中に入れないというお客さんからの相談がありました。
このお客さんの家の玄関は引き戸タイプで不二サッシのものでした。鍵はオベルというメーカーの召し合い錠が使われていました。

扉を確認してみたところ、一定の場所から一切動かなくて完全に固まっている状態になってしまっていました。
鍵がねじれた形で折れ曲がっていて鈎先は鍵穴にささったままになっていました。

このようなトラブルが怒ったのは錠前や鍵の消耗もあったのですが、建付の悪さも影響していたようです。
建付がわるいのでしっかりと最後まで閉まりにくくなっていました。
閉まっていない状態で鍵を開け閉めすると無理やり押し込みながら回すことになります。強引に力をかけてしまうのでこれが続くとかぎが壊れる原因となります。

建付の悪さは戸車を調節することで改善されます。
建物が古いとその分玄関の引き戸も古くなります。戸柱や戸車のレール部分も歪んだり傾いてしまいます。

引き戸から手を離すと自然に動いてしまったり、引き戸を持ち上げないと戸が閉まらない、押し込まないとならない、引き戸に隙間ができている、音がなるなどトラブルの兆候はいろいろあります。
すこしでも引き戸に異変がありましたら鍵屋に相談下さい。